80曲目は、BUMP OF CHICKEN「カルマ」です。
2005年発売、プレイステーション2用ソフト『テイルズ オブ ジ アビス』の主題歌および、同作品のテレビアニメ版のオープニングテーマになります。
バンプがこんなに長く続く人気バンドになるとは、正直思っていませんでした。少し前の関ジャムで、川谷絵音さんが「今の若手ロックバンドはみんなバンプの影響を受けてる」「バンプがいなければ今の音楽業界は成立していない」と言っていましたが、確かにその通りだと思います。米津玄師さんなんて本当に有名になりましたしね!
私が中学生の頃はみんなバンプを聴いていました。「時代はインディーズバンド!ポップミュージックなんて聴かん!ゴイステ*1最高!」と言っているようなイケイケなクラスメイトも、実はバンプを聴いていたんですよね。jupiter*2貸して、なんて聞かれましたし。私もjupiterは友達から借りていたので、貸せなかったのですが!
そして今回紹介する「カルマ」は、3分半ほどの曲の中に『テイルズ オブ ジ アビス』の物語をギュッと詰め込んだ、名曲です!タイアップという言葉で、この曲とアビスの関係を語ってしまうのは躊躇われるくらい、本気でアビスの事を考え、アビスのために作られた曲ですね!作詞作曲はいつも通りボーカルの藤原さんです。もともと藤原さんは作詞センスを高く評価されていましたが、カルマほど作品の事を考えて作られたアニメやゲームのタイアップ曲は、そうそうないと思います。ファン感涙です。
当時テイルズオブシリーズは、1年の間に3本も新作が出てしまうという状況*3でしたが、アビスはシリーズ10周年記念タイトルという事で、特に気合が入っていることは伝わってきました。なんせバンプですからね!実は藤原さんは主題歌のみならず、作中で重要な要素となる「譜歌」や、一部のバトル音楽も作曲されていています。MOTOO FUJIWARA名義で「SONG FOR TALES OF THE ABYSS」というアルバムを出しているので、気になる方は聴いてみてください!
『血界戦線』で久しぶりにバンプがアニメタイアップをすると知った時は、嬉しかったですね。これ以降、結構なペースでアニメでバンプの曲を聴くようになり、嬉しいような、ちょっと寂しいような…。贅沢なもので、露出が増えると「そんなに出なくていいのに!」と思ってしまうんですよね。振り返ってみるとバンプの初アニメタイアップは「sailing day」、『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』の主題歌です。これは本当にいい曲!PVも面白いんですよね。カップリングの「ロストマン」も名曲です。
色々書いてきましたがよく思うのが、今の若い子たちのバンプを知るきっかけとなった曲は何?という事です。職場で20そこそこのバンプファンの子に聴いた時は、兄が持っていたjupiterで聴いた天体観測、と言っていましたが、バンプもサブスクを解禁しましたし、こういう所からもファンが生まれるのでしょうか。一度ライブに行ったときは、おじさんから制服を着た学生まで、幅広い層の方たちがいましたね!
*1:パンクロックバンド、GOING STEADYの略称。インディーズながらオリコンチャート上位にくるくらい人気があって、「チャート上位にきてテレビの音楽番組で流れるって、それもうポップミュージックじゃん」と当時の捻くれた私は思っていました。
*2:バンプの3枚目のアルバム。「天体観測」が入っています。天体観測以外も名曲ぞろいなので聴いてね!
*3:2004年12月に『テイルズ オブ リバース』、2005年8月に『テイルズ オブ レジェンディア』、そして2005年12月に『テイルズ オブ ジ アビス』が発売されました。当時は高校生だったのでなんとか全部買えましたが、出しすぎだろ!と思っていました。この頃に戻りたい…。