88曲目は、ROUND TABLE featuring Nino「Let Me Be With You」です。
2002年発売、テレビアニメ『ちょびっツ』オープニングテーマになります。
ROUND TABLEは、ボーカル・ベース・ギターの北川勝利さんと、ボーカル・キーボードの伊藤利恵子さんの2人からなるユニットです。そこにNinoさんをフィーチャリングする形で活動を始めたのが、ROUND TABLE featuring Ninoになります。北川さんが、たまたま近所に住んでいたNinoさんにデモを歌ってもらったら、それが採用されたという経緯だそうです。*1デモテープがよくて、同じ人に本番も歌ってもらおうか!みたいな話はちらほらと聞きますが、それがきっかけで10年間も活動が続くなんて、まさにシンデレラストーリーですね。10年間もと書いたのは、ROUND TABLE featuring Ninoは2012年に発売したシングルベストをもって活動を休止したからです。ROUND TABLEとしては、まだバリバリ活動されてます!
ROUND TABLE featuring Ninoを語る上で欠かせないのが、「アキシブ系」と言われる音楽ジャンルです。*2「アキ」はご存じ秋葉原、つまりアニソンを考えてもらえばいいのですが、「シブ」が指す渋谷系の音楽とはどういったものでしょうか。私自身、渋谷系音楽といったらピチカート・ファイヴの曲みたいなおしゃれなやつ!位の知識しかなかったので色々と調べてみたのですが、渋谷系といってもその中で様々な方向性があり、ひとまとめにするのは難しいジャンルの様です。*3とりあえずオシャレなポップス、とお考えください!アラサーくらいの方なら、曲を聴けばなんとなく雰囲気がつかめると思います。
ROUND TABLEは元々は渋谷系の音楽であり、そこにアニメソングのエッセンスを加える形で誕生したのがROUND TABLE featuring Ninoになります。デビュー曲であるLet Me Be With Youは、中毒性のあるサウンドが特徴です。前奏部分、そしてサビの歌詞には載っていない「うっう~♪」の中毒性が抜群で、これなしに曲は成り立たないですね!あとはストリングスが美しいんですよね。アニソンのストリングスは、感情を煽るような盛り上げに使われるものが多いのですが、この曲のストリングスは後ろで上品に響いている、という感じです。こういったところも、アキシブ系たる所以と言えるのではないでしょうか。
書きたいことをひたすら書いたら、いつも以上に読みにくい文章になってしまい申し訳ありません!それなのにここまで読んで頂いてくれたあなたに、ありがとうです!
*1:ROUND TABLE featuring Nino インタビューより。
*2:マクロスΔの音楽プロデューサーである福田さんは、アキシブ系に深くかかわっている方です。福田さんについては、今更ながらワルキューレの魅力を紹介したい!や、アニメマクロスΔ、ワルキューレの仕掛け人に直撃!アキシブ系創始者福田正夫に聞く。を読んでみてください!
*3:市場カテゴリーのダイナミクス:渋谷系音楽を事例としてを読むと当時の渋谷系を取り巻く状況が分かります。こちらの論文、大変参考になりました!