青春アニソンブログ

アラフォーのおじさんが青春時代のアニソンを懐かしむブログです。

「令和2年アニソン大賞」は納得ですね!

ということで、前回の「平成アニソン大賞」に続き、今回は「令和2年アニソン大賞」についてです。

前回のブログでは、平成アニソン大賞になぜ梶浦さんの曲がないんだ!と延々と文句を書き連ねてきましたが、今回は前向きな記事なので是非読んでいただければと!

 

「令和2年アニソン大賞」はLiSAさんの「炎」と鈴木雅之さんの「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」でした。

 

この大賞を2曲出すスタイル、まさにアニソン大賞ですね。「どうせ大賞は「炎」だって思われているから、もう一曲選んでやろうぜ!」という選考員の方々の意地が感じられます。

と、いきなり大賞を書きましたが、まずは「令和2年アニソン大賞」の簡単な説明を。

2020年1月1日~12月31日までに発売(CDパッケージ・配信)された楽曲、または発売予定の楽曲から各部門のノミネート楽曲を選び、そのノミネート楽曲の中から大賞を決定する、というものです。

選考員は平成アニソン大賞と同じ、冨田さん、吉田アナ、齋藤P、DJ和さん、前Qさん、そしてアニメイトの松原さんです。部門は、

作品賞
作詞賞
作曲賞
編曲賞
声優ソング賞
キャラクターソング賞
アーティストソング賞
新人賞
ユーザー投票賞

があり、この中から令和2年アニソン大賞が決定されます。

 

12月頭、「令和2年アニソン大賞 ノミネート発表特番~2020年末SP~」が2部構成で配信されました。1部の「令和2年アニソン大賞選考会議」を経て、2部の「令和2年アニソン大賞ノミネート発表特番」で大賞を発表する、という流れでした。

1部は有料で2部は無料配信でした。ロフトプラスワンでやる以上、有料にしないとだめですよね。選考員の熱い話が聞きたかったので、1部から見ました。相変わらず濃いですね!各々ヒートアップしていき、え、それ言うの?みたいな発言もちらほら飛び出しました。

1部で選考員の各部門のノミネート楽曲を発表し、30分の休憩(1部ではノミネート楽曲について語るだけで、大賞はこの休憩の間に決めます)の後に2部という事でしたが、当然の様に押します。約30分遅れで、2部が始まりました。以下、2部の配信動画です。26:19辺りからスタートです。無音で議論の様子を配信するのは斬新ですね!

 

令和2年アニソン大賞 ノミネート発表特番~2020年末SP~

 

大賞は最後に発表になるのですが、頭で書いたように大賞は「炎」と「DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理」です。まあ、これは文句なしに誰もが納得だと思います。平成アニソン大賞に物申したい私としては、梶浦さんの曲が大賞受賞という事で、ついに悲願が…という気持ちです。ですが、またひとつここで問題(言いがかり)が。

それは作品賞の発表で、選考員が満場一致で「炎」を選んだことに対しての発言でした(37分辺りです)。前Qさんが「炎は素晴らしい曲ではあるが、LiSAさんと梶浦由記さんにとってベストの楽曲なのだろうか。選考員全員がこの疑念を抱えてた状態で、炎を選んでいる」というものです。

1部の時にも前Qさんは同じことを言っており、おお、いきなり核心を突いてきた!と驚いたのですが、まさか誰もが見られるこの配信で同じことを、ここまでストレートに言ってくるとは思っていませんでした。

この一見否定的にも思える発言の裏にあるのは、選考員のみなさんがLiSAさんや梶浦さんの初期の頃からの音楽を知っており、(紅蓮華や)炎だけの人じゃないんだぞ、他にも名曲が山ほどあるぞ!という思いです。

ただ、炎が今までのLiSAさんの楽曲の中で一番!と感じる人も当然いるはずです。この「疑念」は単なる選考員の好みじゃん!と言ってしまえばそれまでなのですが、私も選考員の方たちと同じ事を思っていたので、少しすっきりしました。

正直、炎にはAimerさんの「春はゆく」を聴いた時の程のインパクトはありませんでした。ただ、梶浦さんらしい壮大なバラードだなー、と解禁されたPVを見た時から思っていました。

また、最終的に大賞を取ったとはいえ、炎は作品賞でのノミネートでした。炎は映画を見た人にとっては文句なしの名曲で、作品にとってこれ以上の曲はないでしょう。煉獄さんの事を思いながらこの曲を聴くと、目頭が熱くなりますね。つまり、『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』という作品にとって「炎」はベストな主題歌であり、この事に関しては選考員が皆認め、作品賞に選んだのです。

いつも以上にまとまりのない文章になってしまいました…。まとめると、「炎が名曲なのは分かるけど、(自分としては)LiSAさんと梶浦さんにはもっといい曲があるから、大賞の候補曲として出すのは少し気が引ける…。ただ、鬼滅の刃の映画の曲としては、これ以上のものは考えられないし、作品賞ならこの曲しかない!」という事でしょうか。

 

それでは作品賞以外の受賞曲です。

〇作詞賞:「WILL」TRUE
 劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』主題歌

〇作曲賞:「乙女のルートはひとつじゃない!」angela
 テレビアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』オープニングテーマ

〇編曲賞「再生讃美曲」スタァライト九九組
 劇場版再生産総集編『少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』主題歌

〇声優ソング賞:「PARADOX」雨宮天
 テレビアニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』オープニングテーマ

〇キャラクターソング賞:「恋のうた(feat.由崎司)」Yunomi
 テレビアニメ『トニカクカワイイ』オープニングテーマ

〇アーティストソング賞:「Easy Breezy」chelmico
 テレビアニメ『映像研には手を出すな!』オープニングテーマ

〇新人賞:「ハミダシモノ」楠木ともり
 テレビアニメ『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』エンディングテーマ

〇ユーザー投票賞:「NAVIGATOR」SixTONES
 テレビアニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」オープニングテーマ

〇特別賞:上田麗奈

 

TRUEさんの「WILL」しか分からない!1部では選考員が各賞候補曲を挙げていましたが、その曲もほとんど分からなかったです。自分がいかに最近のアニソンを聴いていなかったのか(そもそも見る本数が減っている)を痛感しました。平成アニソン大賞の時はこんなことはなかったのに…。思えば、「令和元年アニソン大賞」の時から、既に候補曲が分からなくて困惑したような思い出が。

今は便利なもので、Youtubeに公式のMVが上がっていますね。聴いてみると、受賞曲の中ではスタァライト九九組の「再生讃美曲」がお気に入りです。スタァライト九九組は「Star Divine」と「星のダイアローグ」が好きなのですが、この2曲はどちらも本多友紀さんという方が作編曲されているんですね!

そして特別賞の上田麗奈さん。これは、1部での上田さんのアーティスト性や今年発売したアルバム「Empathy」について白熱したトークを受けてのもので、結果として上田さんの「リテラチュア」は声優ソング賞を逃したものの、どうしても上田さんを入れたい!紹介したい!という思いでの受賞となりました。

あまりにも冨田さんと吉田アナがおススメするので、私もアルバム「Empathy」を聴いてみました。これはアニソンではなく、アーティストとしての曲だな、というのが第一印象です。正直、流行りのテンポの速いイケイケロックなアニソンを求める方には、おススメできないアルバムです。

このアルバムはノリを楽しむのではなく、上田さんの繊細な声のゆらぎや表現を感じるものであると思います。選考会議でも、声優だからこそできる表現がある、というような発言がありましたが、まさにこのアルバムは「声優」の上田さんにしか表現できないものではないでしょうか。個人的に好きなのは「きみどり」と「aquarium」です。

 

 

以上、令和2年アニソン大賞について考えてみました。ブログを読まれているあなたにとっては、納得のラインナップだったでしょうか?

平成アニソン大賞を含め、アニソン大賞という企画を通して感じたのは「選考員の苦悩」です。令和2年の曲だけでもこれだけモメるのに、平成全体なんてさぞ大変だったことでしょう。

また、選考員が選ぶ曲が、必ずしもその選考員が「お気に入りの曲」でないところも、ポイントであるように感じました。お気に入りでないというと語弊がありますが、曲を選ぶ際に「これこれこういう理由があるから、この曲は~賞にふさわしい!」というように、楽曲自体の客観的な評価と自身の好みを分けて考えられないと、選考員は務まりませんね。もちろん、その曲が好きなのは大前提として、個人の偏った主観による曲もたくさん入れているのでしょうけど!

個人的には平成アニソン大賞の時から、アニメイトの松原さんとは曲の好みが合うなー、と勝手に親近感を持っておりました。 松原さんは、令和2年のアーティストソング賞に「春はゆく」を選んでしましたし、ワルキューレの話もしてくれました。選考員の中でもユーザーに近い立ち位置にいる、というのも関係しているかもしれませんね。ということで松原さん、来年も頑張ってください!

 「令和3年アニソン大賞」に向けて、来年はもっとアニソンを聴かないとですね!