青春アニソンブログ

アラサーのおじさんが青春時代のアニソンを懐かしむブログです。

「平成アニソン大賞」に物申す!

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という事で今回は、「平成アニソン大賞」についてです!

「平成アニソン大賞って何?」という方もいらっしゃると思うので、まずは平成アニソン大賞についてご説明します。

平成アニソン大賞とは?

「平成を彩ったアニソンを讃えたい!」そんな想いを持ったみんなでつくる『平成アニソン大賞』。

平成31年間にリリースされたアニソンを対象に、有志で集まった選考員とユーザーが、讃えたいアニソンをセレクトし、ノミネート楽曲を発表!
さらにそのノミネート楽曲を収録した MIX CD「平成アニソン大賞」も発売します。

 

 ノミネート楽曲選考方法

平成を3つの年代(1989~1999、2000~2009、2010~2019)に分け、年代ごとに各賞部門分けを行い、それぞれ楽曲を選考いたします。
また、今回はユーザー投票部門も作り、ユーザーから投票が多かった楽曲もノミネートします!

 

つまりは「元号が変わることだし、ここらへんで平成のアニソンを振り返ってみようぜ!ついでに大賞も決めちゃおう!」という企画だと、私は理解していました。

ノミネート楽曲を決めるという大役を担う選考員は、アニソンイベントに参加する方にはおなじみの、音楽評論家の冨田さん、ニッポン放送の吉田アナ、アニサマプロデューサーの齋藤Pに加え、今回のMIX CDの制作も担当するDJ和さん、アニメライターの前Qさん、そしてアニメイトのバイヤーの松原さんの6人になります。納得のメンバーですね!そして部門は、

・作品賞
・作詞賞
・作曲賞
・編曲賞
・声優ソング賞
・キャラクターソング賞
・アーティストソング賞
・企画賞
・映画主題歌賞
・特別賞
・ユーザー投票賞

の11部門あり、各年代3曲ずつ、合計99曲がノミネートとなりました。詳しいノミネート楽曲を知りたい方は、平成アニソン大賞ホームページを参照してみてください。

ちなみに、このブログで紹介した曲の中に、ノミネート楽曲は11曲ありました。もっとあると思っていましたが、少なかったですね。

 

平成アニソン大賞の説明が終わったところで、ここからが本題です。

私が平成アニソン大賞に物申したいこと…それは「なぜ梶浦さんが作った曲が入っていないのですか!」ということです。

ノミネート楽曲を見て、「INVOKE -インヴォーク-」があるのに「あんなに一緒だったのに」や「暁の車」がない!「コネクト」があるのに「Magia」がない!LiSAさんや藍井エイルさんが2曲あるのに、Kalafinaの曲がない!なんで!というのが素直な気持ちです。

オープニング曲があるならエンディング曲や挿入歌もノミネートさせろ!というのは、私の感情的な暴論なので置いておくとして、 Kalafinaの曲がないというのは到底納得できませんでした。

納得できない大きな理由が、2000年~2009年の映画主題歌賞のノミネート曲です。3曲ある内、1曲目は奥華子さんの「ガーネット」です。これは名曲ですね。「変わらないもの」とどちらにするか迷ったのではないでしょうか。2曲目はm.o.v.eの「Gamble Rumble」、これも名曲ですね。ノリノリのユーロビートが気持ちいい『頭文字D』を代表する一曲ですね。そして3曲目が「ライオン」。え、ライオンですか!?映画主題歌賞でライオン?テレビアニメのオープニングじゃないですか!?

ライオンが名曲なのは分かります。私もCDは発売日前日にアニメイトで買い、今までに何百回と聴きました。『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』挿入歌として、確かに映画でも使われていました。ただ、2000年代のアニメ映画を語る上で『空の境界』のヒットを無視することはできず、主題歌を担当したKalafinaの曲がないというのは信じられません。映画のために結成されたユニットとして全章の主題歌を担当しており、企画賞での受賞もアリかと思いますが、こちらでもノミネートされていません。

梶浦さんの曲がない、というのは納得はできませんでしたが、収録されている曲は好きなものばかりだったので、MIX CDは買いました。収録時間や許諾等の関係もあり、CDにはノミネート楽曲の内43曲が収録されています。

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CMでよく見た眼鏡をかけた女の子。なぜメガネ!?

実はこのCDを買った目的は曲だけではなく、選考過程やCDに収録した曲について書かれたブックレットにもありました。少しでも梶浦さんの曲について触れてないかな、と思いながら読んだのですが、そこには衝撃のやり取りが…。以下、2010年代の曲を決める過程の中からの引用です。

(中略)

齋藤:藍井エイルはどの曲でしょうか。

前田:TYPE-MOON作品の関連曲が一切入ってないのが気になるんですよ。

松原:平成のアニソンを扱った賞で、確かにTYPE-MOONのメディアミックス関連曲が1曲も入ってないのは違和感がありますね。

冨田:なら、「MEMORIA」かな。(以下略)

いやいや冨田さん、そこはKalafinaでしょう!2010年代でも、「アレルヤ」「to the beginning」「満天」等々、色々ありますよ。Aimerの「花の唄」だってこの年代です!MEMORIAも好きですけど!

 

そんなこんなでモヤモヤしながら過ごしていましたが、2019年12月に、ロフトプラスワンで「平成アニソン大賞大ヒット記念~年忘れトークSP~」が開催されることになりました。配信等はなくクローズドのイベントになるので、何か面白い話が聞けるはず、これは行かねば!とチケットを取りました。

そして当日。会場には、私と同年代かそれ以上と思われる人(おじさん)ばかりで、まさにホーム!な感じがしました。 ロフトプラスワンは演者との距離も近く、イベント内容の濃さも相まって本当に「密」な空間ですよね。しばらくはあの熱気が味わえないかと思うと、残念です。

選考員の方々からは、ぶっちゃけ話もするのでツイッターとかに書かないでね!と最初に念押しがありました。その言葉通り、オープンなイベントでは聞けないような話もあり、会場は盛り上がっていました。

ツイッターの意見も拾ってくれていたので、私もツイッターをやっていれば色々と質問できたのになー、とこの時ばかりはツイッターをやっていないことを後悔しました。

 

そして、ついに…出ました。本当に少しですが、『空の境界』の話が。詳しい話は書けないのですが、空の境界について触れてくれたのは嬉しかったです。納得はしていませんが。こういった賞は、しがらみに関係なくやって欲しいものです。

 

と、今まで外野からの好き勝手な意見を書いてきましたが、こうして選考員の方々の話を直接聞くと、彼らが選考にあたってとんでもなく悩んできたことが伝わってきました。

ノミネート楽曲を決めるにあたっては、事前に選考員が各部門2曲ずつ候補曲を挙げ、そこから決選投票、その集計結果を受けての討議と、段階が踏まれています。有識者が6人集まっているので、私たち素人が考えるような事も、当たり前の様に議論されている訳です。その結果の99曲のノミネート楽曲なのですね。

選考員の方にも曲の好みがあり、あまり知られてないけどこの曲は入れたい!というのがあったとしても、当然その意見が全て通るわけではないのです。この部門はもう曲が一杯だから、何とか理由をつけて別の部門でノミネートさせたい!なんて苦労もあったようです。確かに、私がもし99曲選べ!なんてなったら、とんでもなく時間がかかりそうです。

先程まで99曲と書いてきましたが、実はプラスで「選考員泣きの1曲」として、『とらドラ!』の「オレンジ」が選ばれており、計100曲になっています。そして大賞は高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」とメロキュアの「Agape」の2曲でした。残酷な天使のテーゼはいいとして、なぜAgapeが?という方は、以下の動画をご覧ください。1:51:00~辺りから大賞のコメントがあります。大変興味深いので、時間のある方は最初から見てみてください!

[2019.3.1配信済]平成アニソン大賞ノミネート発表特番 アーカイブ版

 

なぜ今この記事を書いたかというと、理由は2つあります。まずは、イベントから1年経ったので、そろそろ振り返っておきたいな、と思った事。もうひとつは、先日令和2年のアニソン大賞を決める「令和2年アニソン大賞 ノミネート発表特番~2020年末SP~」が配信されたからです。この配信も面白かったですね~。選考員も平成アニソン大賞と同じ6人でした。ロフトプラスワンでのイベントを思い出しますね。

それでは次回は「令和2年アニソン大賞」についてです!よろしくお願いします!