131曲目は、ヴィヴィ (八木海莉)「Sing My Pleasure」です。
2021年発売、テレビアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』オープニングテーマになります。
春アニメで一番面白かったのは何だろう、と考えた時、真っ先に思い浮かんだのは『Vivy -Fluorite Eye's Song-』でした。
ヴィヴィは原作のないオリジナルアニメです。原案はリゼロで有名な長月さんと、リゼロのアニメで脚本の一部を担当した梅原さんが務めています。
SFでロボットで歌モノか！と、結構期待していたのですが、予想を超える面白さでした。展開の分からないオリジナル作品は、ネタバレの心配もなく見られるのがいいですよね～。
正直話しの流れがよく分からなかったり、そんな設定だったっけ！？みたいなところもありましたが、そんな些細なことを気にせず、勢いで楽しめる作品でした。そしてその勢いを後押しするのが、本作のキーになっている「歌」の存在です。
本作では主人公のヴィヴィをはじめ、「歌でみんなを幸せにすること」を使命に帯びた自律人型AIが何人（体？）も登場しますが、全員キャラクターボイスと歌唱を別の方が担当しています。そして、これがアニメ・アニソン大好き人間にとって、物語に没入できる効果を発揮しているんです！
声優さんが歌うとどうしても「あの（別の）キャラっぽいよな」という雑念が出てしまいますが、歌唱を別の方、特に歌を中心に活動するシンガーが担当すれば、そんなことはありません。
ただ、それは本作のストーリーがシリアス寄りの作品であるためで、別にワイワイ楽しくやってる学園モノなんかでは、全く気にならないですけどね！
と前置きが長くなりましたが、今回紹介する 「Sing My Pleasure」を歌う八木海莉さんは、この曲がメジャーデビューとなります。まだ何のイメージもない、まさに適役ですね！
そして作曲は、本作の劇伴も担当している神前さん。言い方は乱暴ですがこの曲、「お前たち、こういう曲が聴きたいんだろ！」という神前さんのアニソンファンへのメッセージだと私は思っています。はい、こういう曲大好きです！
イントロを聴いただけでアニソンだと分かり、疾走感のあるAメロBメロ、そしてサビでさらにスピード感が増して盛り上がる、アニソンの中のアニソンとも言うべき曲ですね。
あと、多分みんな引っ掛かるのはサビの「どうぞ」という言葉。本作の全作詞を手掛けているのは只野菜摘さんですが、他の曲もちょくちょく引っ掛かるワードがあるんですよね。ヴィヴィの音楽については、こちらの対談が面白いですよ！
『Vivy -Fluorite Eye's Song-』座談会 | SPECIAL | Vivy -Fluorite Eye’s Song-
物語の中では、この曲を別のキャラが歌うという仕組みもあり、それが一層八木さんの歌うオリジナルバージョンを輝かせています。令和3年アニソン大賞、新人賞はぜひこの曲に！
全然関係ないのですが、今日開催された「Aniplex Online Fest 2021」のライブパートで、ClariSが顔出しで歌っているのを驚くコメントが多数ありました。ClariSが顔出しNGだと思っていたら、そりゃあ驚きますよね！
